東京・銀座のインド料理店「ナイルレストラン」といえば、名物のカレー「ムルギーランチ」でおなじみ。あの「混ぜ混ぜ」のお作法がカレーをさらに美味しくさせてますよねぇ。 創業者A・M・ナイルはインド独立を日本から支援した運動家で、独立後も日本にとどまり、1949年に開業したのがこの店でした。
そのころ、カレー粉メーカーである旭食品(現ナイル商会)の創業者・小泉忠三郎は、業務用カレー粉を製造販売する会社を戦災で焼失。事業再建に奮闘していました。
1952年、激動の時代を生き抜いた2人が出会い提携、試行錯誤の末にナイルレストラン専用のカレー粉「インデラ・カレー」を開発。
甘くはないが、スパイスの効いたカレーみたいな、そんな人生もよ〜く混ざってます。
(写真・文 スーパーマーケット研究家・菅原佳己〈すがわらよしみ〉)
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