フライという名がついていますが、じつは、焼き上がったビスケットに植物油をかけ塩味をつけたお菓子。サクッと軽い口当たりで、食べ始めると止まらない“甘くてしょっぱい”味覚の魔力は衰えることを知りません。また、もう一つのロングセラー品が「梶谷のバタークラッカー」。学校給食で採用されており、ほぼ県民全員がその味に魅了されることになります。
そして仕上げに、親会社で老舗の岡山木村屋の定番、酒種あんぱんやバナナクリームロールで完全に胃袋を握られるのです。
「60年前の地元小学生男子の密(ひそ)やかな楽しみは、くわえ煙草(たばこ)のごとくシガーフライを唇で挟み、相性抜群の牛乳片手にもぐもぐとニヒルに決めるおやつタイム。彼らはダンディーなおじさまになっているでしょうか。今もシガーフライを嗜(たしな)んでいるのではないかと想像します。」と新聞連載に書いたところ、後日、読者で元・岡山の少年から「それは私です」とメールを編集部にいただきました。ダンディなおじさま、メールをありがとうございました。励みになります!
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