~オリーブオイル以外のイタリアン調味料~
「いつもの食材に、オリーブオイルにガーリック、それからトマトソースやレモンをプラスすれば、間違いなくイタリア料理になる」と思っていました、「Condiment」ってやつに出会うまでは。
先ごろ、田園フルーツファクトリーが5月に新発売した「Condimentシリーズ」3種類と、同社の看板商品「アップルピューレ」を試食する機会に恵まれまして。田園フルーツファクトリーでは、国産果物を贅沢に使用し砂糖や添加物を加えないピューレやコンフィチュールなど、プレミアムな果物加工品を販売しているそうです。
そんな、上質な果物を栽培する日本の農家とつながる同社とイタリア人パティシエのミケーレ・アッバテマルコさんの出会いにより、新ブランド「Michele's Condiment」が誕生したのが日本の果物でつくるCondiment(コンディメント)です。
~Condimentってどんな味?~
Condiment(コンディメント)とは、イタリア語で調味料という意味。ミケーレさんによれば、イタリアでは各家庭のテーブルの上に「我が家のCondiment」が置かれているそう。日本でいえば、醤油や塩がテーブルの上に置いてあるような雰囲気なのかもしれません。
味わいは、フルーツや野菜、砂糖やスパイスを使った、「パンチのあるジャム」のようなイメージ。「辛い」「甘い」「すっぱい」「しょっぱい」を表現するために国産のフルーツを贅沢に使い、長野県の専用工場でつくられています。
~基本はCougna(コニャ)!~
なかでもCougna(コニャ)と呼ばれるCondimentが、イタリアで一番ポピュラー。とりわけ北部の地方の各家庭ではテーブルに必ず常備されている「我が家の味」があり、さまざまな料理に「薬味」のようにちょい足しして使われています。
ワインを作る前のぶどうジュースをベースに、梨、りんご、かりん、いちじく、を煮詰め、オレンジ、レモンの皮、丁字、シナモンで香り付けをして仕上げています。チーズや、肉料理、オムレツにも合います。甘酸っぱいペースト状のなかに散りばめられたヘーゼルナッツがいいアクセント。
わかりやすく言うと…「甘酢あんが合うもの」を想像するとよさそうです。だから脂っこい豚肉も酢豚とかパイナップル的に合いますね、きっと。
~Condimentって何に合わせるの?~
今回、味見したものは、前出の基本のCougna(コニャ)と、柑橘系としょうがの「Citrus」(シトラス)と、ルバーブと梅の「Ruhbarb」。
「Citrus」:オレンジ、グレープフルーツ、アプリコット、レモンの皮に、生姜と山椒を加えて仕上げた「酸味と辛味」のコンディメント。特にカルパッチョなどのシーフード料理、リコッタチーズを使った料理を引き立てるようです。
わかりやすく言うと…「レモンの風味が合うもの」ならほぼなんでもいける気がします。今回はマヨネーズに混ぜて使ってみました。たらの珍味もおしゃれな味わいに。
「Ruhbarb」:ルバーブ、梅肉、そしてラズベリーを隠し味にした酸味に、ごま油とシソの香りが広がるコンディメント。本料理やシーフード料理、野菜料理を引き立てますが、ご飯やおにぎりと一緒に召し上がってもおいしく召し上がれる「和のコンディメント」です。
わかりやすく言うと…「梅かつお」。梅のしょっぱさはあまり感じず、果物の甘さが、まるでかつおダシのまろやかさのようで、日本人には使いやすさNo.1かと。鶏肉と岩下の新生姜にちょっとのせて、ベストマッチしました。
塩分をプラスしがちな日本の調味料と違い、イタリアのCondimentは、複雑な味の組み合わせで劇的に素材にインパクトを与えます。塩分を気にしている人にも優しく、それでいて使いこなせるとカッコいい調味料です。
その他、Watermelon、Mangoの2種類を合わせ、全5種のCondimentがあります。いずれも1,500〜1,800円(税別)。新宿伊勢丹本店地下食品売り場、代官山アトリエ(販売店)、そして通販でも入手可能。高級なお値段ではありますが、それ以上に、「知らなかったイタリアの食文化をみんなで楽しめる体験料」と考えると、お得感あり。
いつものチーズやワインに合わせるだけで、違う風がふわりと吹く、そんな感じです。
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田園フルーツファクトリー株式会社
[長野事業場]長野県須坂市小河原町1405
[東京本社]東京都中野区中野5-19-21
[代官山アトリエ]東京都渋谷区代官町6-18(2020年6月開店)
電話番号/フリーダイヤル 0120-364-291(月~金12:30-17:00 祝日を除く)
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