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『47都道府県 日本の地元食大全』発行のお知らせ

  • Writer: スーパーマーケット研究家・菅原佳己すがわらよしみ
    スーパーマーケット研究家・菅原佳己すがわらよしみ
  • May 22
  • 4 min read

食に関心を持つ皆さま、厳選された日本国内のご当地食材や料理について深く知ることができる新しい書籍をお知らせします。その名も『47都道府県 日本の地元食大全』。この本は、朝日新聞で好評を博している連載「お宝発見 ご当地食」を書籍化したもので、日本各地のご当地スーパーで買える地元食やその背景を詳しく掘り下げています。


本書のコンセプト


パン、麵、ふりかけ、惣菜……。スーパーマーケット研究家が地元スーパーで出合った140の逸品を紹介!


旅先や出張先でスーパーマーケットや個人のお店に立ち寄ったとき、思わず手にとってしまう、その土地ならではの食品。「こんな食品、私の地元のスーパーには売っていない!」とワクワク感がこみあげてきます。麺類、パン、お菓子、調味料、酒、乾物などカテゴリーは多種多様で、その土地の歴史や文化がたっぷりと詰まっている。他の地域では滅多に手にすることができないため、大変貴重で、土産物としても重宝されます。


本書では、スーパーマーケット研究家・菅原佳己が実際に全国のご当地スーパー行脚の中で見つけた、日本各地の140の「地元食」を写真と併せて紹介。単に商品を紹介するだけではなく、土地が歩んできた歴史、そして食品(商品)にかける地元企業や地元の人びとの想いにもフォーカスし、食を通じた各地の歴史や文化を知るきっかけを提供します。


『47都道府県 日本の地元食大全』



著者からのメッセージ



『47都道府県日本全国地元食図鑑』

本書は、現在も連載中の朝日新聞『be』土曜別刷版の「お宝発見ご当地食」を書籍化したもので、2022年4月に出版された『47都道府県日本全国地元食図鑑』の続編となります。が、もちろん前作を読まなくとも、また、どのページからでも楽しめるようになっています。


前作と変わることなく本書でも、私、スーパーマーケット研究家・菅原佳己が実際に味わい、製造者に話をうかがい、地域のスーパーで買える日常食「地元食」の魅力をお伝えしています。前回は、関西地方の大定番おかず、京都の「せみ餃子」が、私に本を書かせたきっかけとなったというお話をしました。食べ物とは本来相性が悪いはずの昆虫・せみがデザインされた、かなり不思議な存在なのに、まだSNSもブログしかないような2012年当時、誰もその理由を紙媒体はもちろんネット上にも書き記していませんでした。そこで、私が直接メーカーに電話し「なぜ、せみなのか?」と問うと、驚きの答えが!


京都のご当地食「せみ餃子」 珉珉(ミンミン)食品

「夏にせみがミンミン鳴きますやろー? うち、珉珉(ミンミン)食品いいますねん」。こんな面白い事実を知っているのが世界で自分だけという重荷に耐えられなくなり、本に書き残さねばという使命感に突き動かされた結果が、現在の仕事につながっています。もちろん、本作でも「謎めいた地元食」「伝えたいストーリーをもつ地元食」との出会いがありました。


ただ、前作と少し違う点があります。2023年4月中旬~12月中旬の約8カ月間、私は執筆の場をキャンピングカーの中に移しました。家族が自宅のある東京以外の場所で暮らすことになり、一人で迎えた2023年の正月。かねて夢見ていた、「ご当地スーパーで3食3食買い物をして、暮らすように旅してみたい」という計画を実現することを思い立ったのです。思い切って中古のキャンピングカーを購入し、東京を出発。初夏は関東から東海地方をまわり、夏本番に東北から北海道へ、そして秋は西日本を走破。それまでは遠方への取材旅行は、電車や飛行機で目的地へ赴き、現地でレンタカーを借りて、1泊か2泊でご当地スーパーを「点」で巡る大忙しの旅でしたが、今回はキャンピングカーを自ら運転し移動する「面」の旅。変わりゆく食文化のグラデーションを肌で感じることのできる、有意義な旅となりました。



そのため本書では、「いただき」(鳥取P 124)、「たこささめ」(北海道P16)などその場でしか撮影できないような、「おかず」系が増えました。また、「寒天」(秋田P31)と「べっこう(えびす)」(富山P67)のように、見た目が似ているのに味わいがまったく異なること

に気づけたのも、面の旅の醍醐味でした。そういう意味では、本書掲載の地元食の情報は、パラパラと見れば点としての楽しみが、頭から最後まで読破すれば、面としての発見があるのかもしれません。


北海道のご当地食「たこささめ」山大小林商店

著者について

菅原佳己(すがわら よしみ):スーパーマーケット研究家。1965年生まれ。専業主婦からスーパーマーケット研究家に。2019年7月、一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」を設立。全国のご当地スーパーを行脚し、埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。著書に、『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』、『日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見~つけた!』(ともに講談社)、『東海ご当地スーパー 珠玉の日常食』(ぴあ)。現在、朝日新聞『be』(土曜別刷版)にて「お宝発見 ご当地食」、雑誌『LDK』(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊」、雑誌『旅の手帖』(交通新聞社)にて「ご当地スーパー劇場」などを連載中。


47都道府県 日本の地元食大全

出版社 ‏ : ‎ 平凡社 (2025/5/22)

発売日 ‏ : ‎ 2025/5/22

言語 ‏ : ‎ 日本語

単行本 ‏ : ‎ 192ページ



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